ポーウという男がいる。
カンボジア王国出身の28歳、属性は酒飲み。
2017年から結屋に勤めて、もう丸7年。
7年も関市に住んで中濃弁を巧みに操る彼は、まごうことなき関の人。
そんなポーウを私が全力で推している話をさせてください。
【どの角度から見ても隙なく完全にいい奴】
写真から伝わっていると思いますが、まずポーウという男はたいへん気のいい奴。
「笑顔で挨拶。」これは社会の基本だと思うけど、毎日ちゃんと実践できる人間って少ない。そう、私も自信ない。ポーウはちゃんとそれができるんだよねえ。
彼の特に推せるポイントは、後輩の指導にあたってくれるときに
「あなたはよくない」ではなく、「あなたの"こういう行動は"よくない」と言えるところ。
人と問題を切り離して考えられる人は貴重。
そして仲間思い。「ポーウは会社で誰といちばん仲がいいの?」って質問すると、「みんなです」って答える。もうそれアイドルの模範解答じゃん。
仲間に優しく、家族に優しい。
ちなみに彼の奥さまは黒上ロングのカンボジア美人。いつも後ろで髪をひとつに束ねているんだけど、彼女がラーメンを食べるとき、そのポニーテールをポーウが持ち上げている。それを不思議に思って何をしているのか尋ねたら、
「髪が長いから、持ってあげてます。」 とのこと。
うん。
いらんよね。
嫁、苦笑いでラーメンをすする。きっとこの謎ムーブは家庭で常習化しているに違いない。嫁はすでに諦めているのだろう。これは優しさというよりはただ嫁をかまいたいだけの愛妻家エピソードだった。お幸せにな。
【日本語は当然できる。なんなら車の運転もできる】
ポーウ含めた数名で食事をした際のエピソード。
「最近、毎日酒を飲むようになった」と話すポーウ。「帰ったら最初に冷蔵庫。扉開けて、とりあえずビール。」
そうか。入社したときは20歳そこそこだったけど、もうアラサーだもんな。アラサーってのはビールを常飲するようになる生き物だから。※個人の見解です
「昔はそんなに飲めなかったのにねえ。」という同僚の言葉に、ポーウが一言。
「まあ、トシやな。」
これは完全に日本人。
うちのおとんも、よくそのセリフこぼしてた。
そんな純日本人疑惑のポーウなので、車の免許をとってみようという話に。
ポーウが運転できるようになったら他の従業員も助かるため、会社が自動車学校の費用を負担することになった…が!なんせ安い値段ではない。半端な気持ちで入校して、やっぱ無理だったあ~☆ってなるのだけは避けたいところ。
入校費用を振り込む前に、もう一度本人に意思確認をすることに。
「ポーウ。ほんとに頑張れる?全部日本語だよ。難しいけど、やれる?」
「ま、、、頑張るしかないな。」
…、
……、
…受かる。
この男は絶対に受かる__________。
私がそう確信してこのあとすぐに入校費用を振り込んだのは言うまでもない。
そしてポーウ、見事3ヶ月で無事に自動車免許を取得。
仕事と両立しながらよくがんばったね。
ちょっといいお寿司でお祝い。数の子、芽ネギ、寿司ネタなら全部好き。やっぱり日本人。
ちなみについ昨日の話。
用事があるので、指定の日に早く帰ってきてほしいことをメッセージで伝えたら…
※左側ポーウ、右が私
だよねえ!!
マジすまん。
ポーウクラスにもなると、ふつうに曜日と日にちが日本語で紐づいてっから。
あんまナメたこと言ってると日本人の先輩という立場が怪しくなってくる私なのだった。
さて、推したい男の話に戻りますか。
【他に誰がいるんだよ?俺がいなきゃだろ。という圧倒的アニキ】
夏ごろから、大阪万博の工事に携わっていてバタバタしている結屋。
もちろん大阪なので出張です。
ちなみに、観光地への出張はついでに遊べるとあってみんな結構ノリノリ。
実際の出張チームの浮かれ具合がこちら。
どうしてそのサングラスで、どうしてそのポーズなのか。そんな疑問はさておき、出張って大変だと思うけど、結構楽しそうにしてくれてよかった。
一方で、ポーウは出張以外の仕事を担当するためにずっと関市に残留。なんならポーウ1人だけで残っている。結屋では出張に行くと、出張手当がつく。一人暮らしだと光熱費も浮く。観光もできる。チームでワイワイすごして、ちょっとした合宿状態。ひとりぼっちで残って、ポーウはどう感じているのだろう?気になったので聞いてみた。
出張メンバーに入ってないことをどう思っているのか?
ポーウの返答次第ではメンバーを入れ替えることも視野に入れつつ、率直に質問してみたところ…
「できるヤツみんな出張行っちゃったら、だれがこっちの仕事するの?」
………!!!!!!!!!(震)
いや完全にその通りです、兄さん。
そうなんですよ。兄さんがこっちで仕事をさばいてくれてるもんだから、みんな心置きなく出張に行けてるんですよ。涙
ちなみに上記の発言の際、そんなもんあったりめえだろォオ?って顔をしていたわけでもなく、あくまで謙虚に答えてくれたポーウなのでした。
ほんとうにいつもありがとう、ポーウ。
【俺たち、ズッ友な】
そんなこんなで、かれこれ7年も同僚をやりつつ時に酒を飲み交わしてきた私たちはもうマブダチ。※あくまで一方的な見解です
特にこれといった思い出はないけど(ないんかい)、いつも事務側へ謙虚な姿勢でいてくれる。おかげでこちらも仕事がやりやすいのだ。奥さんを大切にしているのを見るとほっこりするし、仲間を思いやる姿勢は見習わなくてはなあ…って。
結屋の良心、ポーウ。
どうですか?
推せますよね。
一緒に何年も頑張ってきた同僚ポーウ。
これからも力を合わせて頑張っていこうね!
以上、私の推しの話でした!
次回は謎の男、コサルに迫ります。それでは^^